弾性塗料の特徴
塗料には、その製法や成分、機能などによって、いろいろな分類の仕方が存在しています。
そのうちの一つが、弾性塗料と呼ばれるタイプです。
弾性というのは伸び縮みするという意味で、いわばゴムのように、塗装した後にできる塗膜が伸び縮みする性質を持っています。
このタイプの塗料を使う場合、下塗り用の塗料も弾性のものを使うのが基本となっています。
弾性シーラーと呼ばれる、透明で薄い塗膜を作って、しっかりと外壁や屋根材に固着するのが特徴となっています。
もう一つは弾性フィラーと呼ばれるタイプの下塗り剤で、ドロッとしたタイプなので、厚めの塗膜を作れるのが特徴です。
こうして、下塗りと上塗りの両方に弾性塗料を使うことで、一般的なタイプの塗料にはないメリットを生み出します。
弾性塗料を使うメリットとは?
弾性塗料を使うことのメリットは、クラックと呼ばれるひび割れが起こりづらいという点です。
塗料は乾燥や寒暖差、地震、建物の歪みなどによって、表面の塗膜が破れて、ひび割れが起こることがあります。
その点、弾性塗料だと伸縮性がありますので、たとえひび割れが生じるような要因が発生しても、クラックに至ることなく耐えてくれます。
クラックが起こると、そこから水が侵入するなどして、塗装が剥がれ、内部の建材も腐食してしまうきっかけとなります。
弾性塗料であればこうした問題も起こりにくくなりますので、結果的に耐用年数が高まりますし、美しい外観をキープできるというメリットがあるのです。
弾性塗料を利用する際の注意点
弾性塗料には注意点もあります。
それは、この種の塗料の多くは通気性がなく、内部から出てくる湿気に弱いということです。
コンクリート塀などに弾性塗料を使うと、内部からの湿気が塗膜を押し出してしまい、表面に膨れを起こしてしまうことがあります。
また、サイディングの種類によっては熱がこもりやすく、それが弾性塗料に剥がれや膨れを引き起こす原因となることもあり得ます。
そのため、弾性塗料を使って塗り替えをする時には、塗る建材や場所、状況を把握した上で選ぶことが重要になってくるのです。
その点、チャンピオンはしっかりと現場を調査した上で、適切な塗料を提案しています。
弾性塗料を使った方が効果的なのか、それともデメリットが出てきてしまう可能性があるのかも判断して説明します。
より良いマイホームのメンテナンスをするために、こうした点も確認しながら計画を進めていきましょう。